入り口と出口

昨年秋にエントリーしたサステナブルコスメアワード 2025 において、
Kruhi の「THE FACE CLEANSE」と「THE LAYER SERUM」がシルバー賞を受賞しました。

成分の機能性だけでなく、原料の背景や製造工程、環境への配慮までを含め、識者によって評価されるアワードです。
今回の受賞により、Kruhi の定番製品すべてが同アワードの評価をいただくこととなりました。

このアワードへのエントリーは、受賞そのもの以上に、Kruhi の製品設計の根幹にある「好循環」という原点を改めて見つめ直す時間にもなっています。

化粧品の原料の多くが、土壌に育つ植物から生まれている。

その事実に改めて向き合ったとき、何らかの理由で廃棄されてしまう植物にも、まだ別の役割があるのではないかと思いました。

役目を終えたはずのものが、別のかたちで誰かを支えるかもしれない。
そう考えた瞬間、ものづくりの見え方が少し変わったのを覚えています。

肌を整えることと、環境を傷つけないこと。
本来ひとつの循環の中にあったものが、いつしか分断されてしまった時代の中で、Kruhiは生まれました。

Kruhi のものづくりは、使ったときに変化を感じられることを何より大切にしています。
使用感、香り、感触。そして、好循環。
植物が持つ力を引き出し、余計なものに頼らず肌へ届けること。
石油由来成分や合成成分に依存しない処方は、肌や髪への負担を減らし、環境への影響も静かに抑えていきます。

目指しているのは、化粧品の原点へ還ること。
シンプルなケアの積み重ねが、本来備わっている力をたしかに呼び覚ましていきます。

今回受賞した製品には、コメヌカ由来成分「イノシトール」や「GX-N」を採用しています。
日本の暮らしと文化を支えてきた米から生まれた資源を、肌へと届けるかたちへと置き換えました。

コメヌカ、ユズ、お茶、ツバキ。
風土に根ざした素材に満たされると、肌だけでなく、気持ちまで整っていく感覚があります。

また Kruhi は、「1% for the Planet」を通じて、利益の一部を地球と生命の未来へ還元しています。
ケアという日常の中に、循環の入り口と出口をそっとつくりたいと考えています。

朝晩、自分自身に触れるわずかな時間。
その小さな行為が、自然や社会へとつながっている。

Kruhi を使うほどに、前向きな力が静かに広がっていくことを願って。
これからも、この想いを製品に込め続けていきます。

 

Text by Ai Iura